
布に関してインド東部の魅力と言えば薄い木綿織物。
1月だというのに日中の気温は25°ぐらいはあるコルカタ。
そしてインドは木綿の原産国。肌触りと吸湿性に富む綿は、暑くて湿度の高い国にふさわしい素材ゆえ、歴代の王たちも軽やかで上等な木綿を好んだと言われている。
高温で湿潤な大地は良質な綿を育て、代々続いた職人の手で極細の糸が紡がれ空気のような薄い織物を可能にした。
サリーはこの風土と熟練した織り職人の技から生まれた。
マザーハウスで有名なコルカタの街ではかつてのマザーテレサが着ていたブルーのラインが入った木綿のサリーを修道院達はいまだに纏っている。
極薄の生地で着ていることも忘れてしまう軽やかな木綿を求めて今回東インドを訪れている。
